【ゲームレビュー】ステラーブレイド(Stellar Blade)

今回はステラーブレイド(Stellr Blade)のレビューになります。

カタカナの表記はPSstoreに倣っています。

 

ステラーブレイドはNIKKEを手がけるSHIFT UPが作ったアクションゲームです。

情報公開時からビジュアル面が取りあげられることが多い作品でしたが、実際に遊んでみたらどうなのか気になっている方も多いと思いますので、感想などを書いていきたいと思います。

 

ステラーブレイドは現状PS5でしか遊べません。

1年後はどうかわかりませんが。

 

ストーリー概要

ステラーブレイドは人類とネイティブと呼ばれる怪物との争いを描いた作品です。

ネイティブにより地球は壊滅的打撃を受け、多くの人が死に、人類はコロニーという宇宙に浮かぶ場所に逃げ込みかろうじて生きている状態です。

 

主人公のイヴはコロニーで生まれ、地球をネイティブから取り戻すというミッションを課せられた第7空挺部隊に所属する戦闘員で、ゲームは地球に降下するところから始まります。その後地球に僅かに残った人類とも共闘していきます。

 

それではレビューに入ります。まずは点数から。

【点数】

83点

細部まで考えて作られた良質なアクションゲーム

 

83点というのは自分としてはかなりの高得点になります。

遊んでいて「ここはこうして欲しかった」と思う点がそんなになかったですし、

ストレスを感じずに遊ぶことが出来ました。

細部まで考えて作られていることを感じられたのが良かったです。

 

自分はトロコンにあまり興味がなく、2周目プレイをすることもあまりしないのですが、出来の良いゲームだったので珍しくトロコンしてしまいました。

 

【良かった点】

 

■グラフィック、キャラクター含むビジュアルが良い

退廃的な街並みや荒野や砂漠の荒涼とした表現、洞窟にある美しい湖などの自然や、ドローンや乗り物など人工物のデザイン、主人公イヴをはじめとするキャラのビジュアルの良さは素晴らしいと言えるレベルだと思います。

敵であるネイティブのデザインも良かったです。無機物と融合したようなボスは不気味さもありましたね。

 

衣装を変更する楽しみなんかもあるのは、ビジュアルがいいからでしょう。

 

■オプション設定の充実

オプション設定で戦闘の難易度調整や、補助機能をONにすることで戦闘やフィールド散策を楽にすることができます。色覚サポートの設定やキャラや敵にはっきりとした色をつけるなど細かい設定もあります。

また戦闘における補助機能を使えば、ここでL1を押せとか◯を押せみたいなのを表示してくれるので、アクションゲームが苦手な人でもかなり戦えるようになります。

 

アイテムを自動で拾う機能や、QTE自動入力を設定しておくと遊びやすくなりますね。釣りの設定は連打ではなく長押しに変更しておくことをオススメします。

 

■何かと洒落ている

おしゃれな演出が随所に見られますし、UIの見せ方なんかもおしゃれだと思います。

フィールドではBGMとして歌ありの曲が常に流れているのですが、その曲もとてもおしゃれでかついい曲です。またセーブが出来る拠点(キャンプ)ではレコードからフィールドとは違う曲が流れてきたり、公衆電話で行うのファストトラベルとか細かい部分に拘りが見られますし、それらが洒落てるなあと感じます。

 

■戦闘が楽しい

アクションゲームが苦手でも簡単操作でコンボが繋がりますし、多彩なスキルを繰り出すことができます。また強化版スキル(別ゲージ)もありボス戦でもそれらを中心に使えば詰まることもないと思います。

スキルを鍛えたり追撃などを覚えるとより戦闘が楽しくなります。

途中からはモードチェンジすることでボスですら一方的に攻撃出来るようになったりするのも派手でいいです。

アクションゲームが下手な自分としては、強い技を振り回せば全部解決できるところも良いポイントです。

 

■バグがほとんどない

キャラがオブジェクトの間に挟まって動けなくなりそうになったりは何度かしましたが、完全にハマったりはしなかったですし、それ以外にバグらしいバグには一切遭遇しませんでした。今はパッチでバグを修正していくタイプのゲームが多いので、ここまでバグのないゲームは珍しいですね。デバッカーやバグ取りの意識の高さは本当に素晴らしい。

 

■2周目に価値のある作り

2周目世界に入る前に難易度ハードが追加されます。

敵の配置が1周目とは変わったりもします。

 

また1周目世界で拾った「エグゾスパイン」「ギア」「衣装」それぞれ同じものを2周目で拾うと、エグゾスパインとギアは強化されより効果の大きい「MK2」を拾うことが出来ます。

また衣装の場合は色違いのものを取得出来ます。中には少しだけデザインが違うものもあったりして衣装を再度取得する楽しみがあります。

 

それと攻撃力や最大体力やスキルゲージを1周目より伸ばすことが出来るので、2周目を

やること自体に意味を持たせてくれてるのは良いところですね。

全部やり直すのではなくチャプターセレクトでやれたりしたらもっと良かったですけど。

 

【悪かった点】

■オートセーブしかない

セーブ手段がオートセーブしかないのは個人的にはBAD

プレイヤーの心理的な負担が大きいのでオートセーブのみのゲームはマイナス評価。

一応ストーリーの最終盤に入るまでであれば、戻れない場所に限り取りこぼしたものを釣りで取り返すことが可能にはなっていてそこは評価出来ますが。

 

■ストーリーが読めてしまう

中盤に入るくらいには最終的な敵が何となく見えてしまうのと、クリアしてから考えると整合性が取れていない部分や、行動について理解が出来ない部分もありますし、エンディングの内容も結局どういうことなんだろう?としっくりこない感じがあります。

 

■ショップを利用する際の会話が鬱陶しい

ショップとして利用出来るNPCが何人かいるのですが、彼らに話しかけると何かしらのやり取りが発生してからでないとショップが利用できません。

またショップ利用後にも会話が発生します。これが結構だるいですね。

最初の1回は演出としてあっていいでしょうけど、何度も話す相手と毎回何かしら会話が発生するのを鬱陶しく感じてしまいました。

 

■スキップ出来ないシーンがそれなりにある

ステラーブレイドをトロコンするためにはストーリーを2周しなければなりませんが、

2周目でもスキップ出来ないイベントシーンがそれなりにあり、そこは融通を利かせて欲しかったところです。

トロコンに2周必要ないならこの仕様でもいいんですけど。

 

■収集物が多すぎる

収集物の種類も集めないといけない数もちょっと多すぎますね。

トロコンを目指してない人は全部集めなくてもいいのですが、集めている状況が可視化されてる以上気にならない人はあまりいないと思います。

読み物にもなっているのでこの世界のことを知る上でも集めざるを得ないため、そこに結構な時間を割かないといけないのはしんどいかなと。

自力で集めきるのはほぼ無理だと思われる時点で評価としてはマイナスになりますね。

 

ただ、収集物の1つである「缶」は集めるとディスプレイが綺麗にされたり、缶のデザインとか説明とかは結構良く出来てるので、収集物があること自体が悪いわけではないです。

 

■装備品のソート機能が弱い

グレード(レアリティみたいなもの)と名前順でしかソート出来ないのでちょっと使いづらいです。例えばギアなら「全部」「攻撃型」「防御型」みたいにタブでわけられるとか、新しく入手したものが簡単に見られるようにして欲しかったです。

 

■雑魚敵が延々と追いかけてくる

これはモンスターにテリトリーがあってそこを徘徊しているという説明とあってないんじゃないかなあという感じ。高いところに登れば追いかけてこなくなりますが、平面を走る場合はどこまで追ってくるの?と言う感じもありちょっとマイナスですね。

 

挙げてみたら案外あったものの、青で色つけたもの以外はそこまでのマイナス要素ではないです。青で5点ずつ残りが1点または2点引く感じで83点

 

かなり出来の良いゲームだと個人的には思っているので、やるゲームに困ったらステラーブレイドを検討してみて欲しいと思います。